ちなみに、ワーゲンなどのヨーロッパ車に乗った事のお有りの方はご存知だと思いますが、ドイツやその他のヨーロッパの車などは、人の目に触れない所に関しては徹底的に手を抜く風潮があります。ペトロフもご多分に漏れず、ピアノの裏の部分は全く塗装がされていません。
日本のピアノは塗装こそはしていませんが、ニスはきちんと塗ってあったと思います。これは結構高価なピアノなども同じです。無駄な必要のない所には手を掛けないというヨーロッパ人の気質でしょうかね。
残念ながら、このロココモデルは現在生産が打ち切られました。芦塚先生の個人的好みは別にして、このタイプはあまり売れないようで、ペトロフも現代的な新しいタイプが主流になっています。
このモデルの特徴は何と言っても、この猫足です。柔らかいロココのスタイルは、やはりヨーロッパならではのものでしょう。日本製のピアノも猫足の物が幾つかありますが、なんとなくごつごつしているように思えます。勿論個人的見解ですがね。付属の猫足の椅子はペトロフではなく日本製の物です。
昔のチェコ製のピアノで、高さが何と105センチしかありません。ニスも飴ニスと云うヴァイオリンのコーティングなどに使用されるニスと同じ物です。レッスン用のサブ・ピアノとしてはグランド・ピアノに対して音量が弱すぎますが、逆に日本のマンションなどの住宅事情には逆にあっていると思います。音色はヨーロッパ使用でとても柔らかな音がします。
教室にはグランド・ピアノの他に、数台のアップライト・ピアノがありますが、花園教室のアップライトピアノの他には、取り立ててご説明を必要とするものはありません。
強いて芦塚先生のお気に入りのピアノと言えば、芦塚先生所有のペトロフのアップライト・ピアノが、現在、検見川の特別レッスン室に置いてあります。
教室のアップライト・ピアノ