追記

 この文章の中では皆様が一番お知りになりたいと思われる楽器の評価や金額等は、ホームページの特質上残念ながら掲載することは出来ません。またどの楽器をお勧めできるか、と言うことも、一人一人のニーズによって違います。「いくらぐらいの楽器が良いのか?」というご質問にはお答えする事は不可能です。当たり前のことですが良い物は良いに決まっているからです。
 御家庭で予算が決まればある程度のお話しが出来ます。しかし、(ピアノを例にとって言えば)アップ・ライトが良いのか、グランドが良いのかは買われる方の家庭の問題です。ピアノとしては、グランドが良いに決まっているからです。アップライトとグランドでは発弦の仕方が全く違うからです。
 では傷がある中古の楽器で性能のとてもよいものと、普通の新品とではどちらが良いでしょうか?それは個人的なことでしょう。プロの演奏家の場合には簡単です。プロは常に最良の音や性能を求めるからです。普通の新品と非常に性能がよく音の良いものであったとしたら、躊躇なく音の良いものを選びます。
 検見川教室のグランドはピアノを探して倉庫巡りをしていたときに見つけたものです。古い古いメーカー品のピアノですが、中の弦をレスローの弦に張り替えて、アクションもレンナーのアクションに交換するつもりでした。しかし弦もアクションも古いにもかかわらず、結構保存が良く「ちょっと弾いてから・・」と思っていましたら、タイミングを失してしまいました。ですからいまだに40年ぐらい前のそのままです。
 世界中の有名メーカーにしてもおなじことなのですが、森林保護のために木材が不足してきたことによる問題や、実際にピアノを買う人の殆んどがクラシックでなくジャズやポピュラー系の音楽を弾きます。その為に私達の憧れのメーカーのピアノですら低音域高音域のバランスや伸び音色そのものですら、昔のピアノとはすっかり変わってしまいました。今ではヨーロッパのピアノですらアメリカの音がします。
 ピアノのお話しを例にしたのは、弦楽器の場合ではもっとお話しが複雑になってしまうからです。いずれにしても楽器を選ぶということは大変難しいことで「本を読んだから、」「ネットで調べたから」と言って分かるものではありません。長年の経験とその人の感性が必要なのです。
教室創設の頃は楽器購入に対してのお手伝いは、原則としてしておりませんでした。しかし楽器を選ぶことは、思いのほか難しく長年の経験と優れた勘が必要となります。また楽器を最良のコンディションに保つためには優秀な技術者が必要となります。ピアノの場合なども、調律を頼むということは、音の狂いを是正することだけだと思いがちですが、本当はアクション部分の微妙な狂いを調整することのほうが大切なのです。
ヴァイオリンなども保障のない楽器を買われて、いざ修理しようとすると修理費のほうが(新しい楽器を購入するよりも高くつく)というケースがよく見受けられます。しっかりした楽器店では常時メンテナンスをやっているので、自分のお店で売ったものしか修理メンテナンスをしないところが多いようです。そういうことで本来の業務ではないのですが、楽器購入に対して
(私達の教室の生徒の方に限り)楽器購入のアドバイスや紹介をすることにいたしました。ご相談は担当の先生に遠慮なくどうぞ。
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