教室では「キリンさんの本」という愛称で呼んでいる初めてピアノを習うお子様が、まだ1本指の段階でも先生の伴奏で、楽しく演奏出来る教則本です。この本が発売された当時は、先生の伴奏の教則本は大変珍しく、僅か2週間で初版の7000部が売り切れて、一月で2万部を売り上げる学習教材としては、大変なベストセラーでした。しかし、同様のよく似た教本が沢山発売されるようになって、芦塚先生のこの形式は今では一般的なスタイルになりました。初版の発売から20年近くになって、この本は絶版になってしまいました。同様のスタイルで書かれている、ヴァイオリン用とチェロ用の教則本の「初めてシリーズ」は、教室内での「手作り出版」です。ピアノ用の「初めてのピアノレッスン」は、目下絶版で再販の企画はありませんので、教室で、製作販売をしています。
(左側の写真は今では、絶版になってしまいましたが、全音楽譜出版社から出版されていた当時の表紙です。芦塚陽二著)ご希望の方には、実費でお分けしています。
芦塚先生の著書である「初めてシリーズ」の「ヴァイオリンversionやチェロversionの表紙です。表紙の絵は、violinの先生の斉藤先生に描いて貰いました。
楽器を手にしたその日から、先生の楽しい伴奏に乗って(芦塚音楽研究所の先生達は、ピアノ伴奏も演奏する事が出来ます。)楽しく先生と一緒に演奏する事が出来ます。
指を押さえる前の、開放弦の音を奏く段階から、音楽を感じ、きれいな音のイメージを作ることを目的とした教則本なのです。
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私は普段はレッスンのときに、何時も同じ所でまちがえるときに押される芦塚先生のおきにいりの水溜りニャンコです。おもしろい(?)おはなしがあってから私が登場します。
今回はトップに戻るアイコンです。
中級や上級生になってくると、発表会で20曲以上の曲を暗譜で演奏するようになります.。「どうしてそんなに暗譜が出来るの?」とよく尋ねられる事がありますが、それはちょっとお答え出来ません。
ヒントは左の絵でどうぞ!暗譜のためのメトードは非常に沢山の方法を組み合わせたものです。そのため、教材も色々な種類に及びます。
色々な教材がありますが、一人の生徒が全部の教材をこなすのではありません.。折に触れてその生徒に必要であるものを使用します。ですからAちゃんは「私子のカードやった!」でもB君は「僕、やって無いよ!」ということがあります。
ピアノやヴァイオリン、チェロなどのポジション表や名称を覚えるためのカード類です。
それぞれの楽器で、中級ぐらいになると今まで習った事の総まとめをします。
教室で製作された色々な種類の音符カードです。
このほかにも市販の音符カードがある場合には市販の音符カードも使用しています。
音符カードを使われる先生方が一番悩まれることは、音符カードから、どうやったら実際の楽譜に移行する事が出来るかと言うことなのです。掲載は出来ませんが、そのためのカードやマニュアルが別にあります。
教室製作のリズムの積み木です。残念ながら非売品ですが、各教室に置いてあります。
一般のリズムの積み木とは、基本的に考え方が違っていて、全てのリズムに対応することが出来るように作られています。
連桁(つながった尾っぽ)等にも対応出来るように作られています。子供達は自分で積み木を組み合わせることで、拍や拍子の概念を学習することが出来ます。

一般の音楽教室の生徒では、音符の単位を拍子として感じることや、音符の分割と言う事が理解出来ていない生徒が多いようです。小学校では、分数は4年生で初めて学習します。
それまでは4分音符を2つに分けると、8分音符になる、という事が、良く理解出来ないようです。それを視覚的に分かり易く説明するための、教材です。

余談ですが芦塚先生が大学で教鞭をとっていた頃、冗談で「64分音符を何個集めたら全音符になるのかね?」と学生に質問したら、即答できる生徒が一人もいませんでした。全音符を64分割したから、64分音符と言うのですがね!音大生でも、その定義が分かっていないようです。困ったもんだ!
私達の「音楽教室の特徴は?」と尋ねられると、ともすればオーケストラや室内楽の事ばかりの説明になってしまいがちです。しかし、本来的には、子供達に音楽教育を楽しく効果的に導入する所にも教室の特筆する処があります。一人一人の子供達が無理なく音楽を楽しむ事が出来るように、芦塚先生の独自のシステムによる教材を作る事も先生達の仕事の一つです。