芦塚音楽研究所千葉市・花園・京成検見川教室 2014年10月12日(日)の秋の発表会


2014年10月12日(日)千葉地区秋の発表会は 千葉市文化センター・アートホールにて、恙無く開催する事が 出来ました。皆様のご協力の賜物と感謝しております。 発表会の演奏の抜粋はYou Tubeでご覧になれます。


index 

発表会のご報告

発表会のプログラム(抜粋)
●J.C.Bach Cembalo(forte-piano)concerto Es Dur Ⅰ楽章・・・・新曲(教室で初めて演奏する曲)です。

●Vivaldi violinconcerto C Dur Ⅰ楽章

●Vivaldi、celloconcerto ト長調 Ⅰ楽章・・・・新曲(教室で初めて演奏する曲)です。

Dittersdorf violinconcerto G Dur Ⅱ、Ⅲ楽章
Vivaldi violinconcerto ニ長調 Op.8Nr.2 Ⅰ楽章・・・・常設曲です。
Boccherini celloconcerto B Dur Ⅰ楽章・・・・・・celloの定番の曲です。
●Carl Stamitz violaconcerto D Dur Ⅱ、Ⅲ楽章


●Barber adagio


solo program
programの詳しい紹介は省略します。
直接、soloprogramへ行きます。
上のロゴをクリックして下さい。
室内楽 program
室内楽の曲目別のindexは省略します。
直接、室内楽のprogramに行きます。
上のロゴをクリックして下さい。

発表会が出来るまで

反省会

楽譜渡しと初見大会



次回の発表会の曲目の模範演奏(初見大会)の風景です。
お兄さん、お姉さん達が初見で、次回の発表会の曲目を演奏してくれました。

どんなCDの名演奏よりも、お兄さんお姉さん達の演奏の方が、心に残ります。
子供達の身近な目標になるのです。

本文
今回の発表会については、色々と反省すべき点の多い発表会でした。
しかし、その問題点は、別のサイトでお話する事にします。
という事で、以降のご報告のPageに進みます。


発表会のご報告



orchestraの指揮では、私は、指揮用の指揮棒をorchestraを指揮している最中に、3回も落としてしまったのですが、それは加齢の性ではなく、普段、何時も私が使用している指揮棒が、2本とも折れてしまったそうで、(発表会場に持って来る時にcaseに強引に入れたのが原因だそうです。)、舞台に普段使用しない、全く別のタイプの指揮棒を準備していたそうです。
しかも、指揮をする私には、一言の伝達もないままに、舞台に送り出されてしまって、指揮をする瞬間は、指揮棒の事には注意が行かず、全く気がつかないままに、指揮を始めてしまったのです。

指揮棒は、指揮棒を持つ持ち方で、コルクの形状が変わります。私のように、完全に手を弛緩させた状態で、指の掌に軽くぶつけて、拍を出すタイプの指揮では、指揮棒が指と指の間からすり抜けて、すっこ抜けてしまうのです。

例え先端が折れていたとしても、せめて、オケ練習で使用している普段使いの指揮棒をそのまま持って来てくれれば、そういった3度も指揮棒を落っことすと言ったようなミスは起こらなかったのですがね。
指揮をしていて、始めて指揮棒が違う事に気が付きました。
指揮をする前に、舞台に上がる前に、ちゃんと私に、その旨、伝達するのが筋でしょう。

音楽は、体操や芝居と一緒で、一発勝負です。
勿論、来週にでも、もう一回演奏をし直せば、発表会前の1週間前のオケ練習のように、合格lineの結構良い水準に到達出来るとは思います。
しかし、泣いても笑っても、本番の出来が、そのまま、今回のorchestraの出来なのですよ。

やり直しが出来ないのが音楽の厳しさなのですよ。
そこのところを、よく理解して、自分のかけがえのない人生に対して、後悔をしない、真摯な意識を持って生きて欲しいのです。
しかし、今の子供達には、ゲームやFacebook等、安直な日常を送っていたら、なかなか分からない。
ヨーロッパでは、小学4年生になると、鉛筆でなく、ボールペンが学校で義務化されます。
子供達に書き直しをさせないためです。間違えた時には、strich(check)で間違いを訂正します。間違いを残すのは、教育上とても大切です。ボールペンとは、鉛筆と違って消しゴムで消せないから、ボールペンの価値があるのです。
それなのに、消せるボールペン!??
なに、考えているのかね??
それじゃあ、ボールペンを使う意味が、全くないのじゃあないの??
くどいようですが、ヨーロッパの役所等や学校で、ボールペンを使用するのは、消せないと言うのが理由なのですからね。
どういう風に、どのように、間違えたのか、を知る事は、子供達だけでなく、私達にとっても、とても大切な事です。
楽典のlessonをやっていても、今の子供達から、消しゴムを取り上げるのは、至難の業です。
子供達や親は間違えた痕跡を絶対に残したくないのです。

目先の楽しさに囚われて、真摯に何かに立ち向かうという事を、子供達だけではなく、大人も「かったるい!」と感じてしまう。
しかし、それは、昔々のバブル期を、未だに引きずっている日本人だけの、かんちがいなのですよ。
世界の日本では、そんな、甘えは通用しないのですよ。
・・・幾ら、その事を、毎回、説明しても、分かって貰えない、理解して貰えないのです。
日本の常識は世界の非常識なのに・・・ね???




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「写真の掲載に当たって・・」
ちなみに、以前、発表会の感謝会の時に、保護者の方から、programやhomepageに、学校名や顔写真を掲載するのは、やめるように申し出がありましたので、原則として学校名の掲載はやめました。
以前、学校名をprogramに掲載していたのは、四日市の教室や、岡山、長崎の生徒達が、発表会に参加していたので、その遠来からの参加という努力を認めるために、出身地を明記していたためでした。

今、現在は、東京の教室からと、四日市からの生徒だけだし、以前ほどは、一日掛りでの移動等の苦労もなくなってきたので、保護者の方からの申し出の通りに、敢えて、出身地の公表はしないことにしました。

しかし、homepageに関して、演奏風景の写真や、発表会迄の歩みがないという事は、音楽教室としての性格上、有り得ないので、一応、教室に入会の時点で、公開を望まない人の確認はとっているのですが、発表会の度に、公表を希望しない人達の写真をcheckし、一々、直接、了解を取り付けるのは不可能なので、原則として、専科生と対外出演のclassの生徒に関しては、「顔写真の公開」は了解の上という事にしています。

公開演奏会自体が、公的なものなので、それで写真を非公開にするという事は、ありえないからです。
また、proを目指したり、外での演奏を希望する生徒達にとっては、顔を覚えて貰う事が、外での演奏活動の必須条件になるからです。

入会したての、小さなお子様の場合には、お母様の了解を戴いた生徒さんだけをhomepage上に写真を掲載する事にしています。
このhomepage上での写真の掲載や、You Tubeへのuploadの条件は以上のようになっています。




発表会のプログラムからの抜粋

発表会で演奏したorchestraの曲目と室内楽の曲目です。

また、以下に書かれている曲順は、単に演奏予定の曲を列挙したに過ぎませんので、programの曲順ではありません。

OrchestraProgram

●J.C.Bach Cembalo(forte-piano)concerto Es Dur Ⅰ楽章    
Piano solo     七星 ひかり(小5)                   kadenz作曲芦塚陽二      新曲です。





https://www.youtube.com/watch?v=f9y8ef6VFao

今回の発表会の演奏風景です。上記の文字をクリックするとYou Tubeへlinkします。

Johann Christian BachのLebenslauf(生涯)
所謂、ヨハン・クリスティアン・バッハ(Johann Christian Bach 1735年9月5日 - 1782年1月1日) は 1762年に渡英した末、最終的にロンドンに定着して余生を送りHändelの後継者(す、す、凄い!!)として、有名になったので、ロンドンのバッハと呼ばれて、絶大な人気を博しました。
1782年の元日にロンドンで、突然、世を去りました。


Mozartに多くの影響を与えた事でも知られています。
1750年に父親の死後は、異母兄弟のC.P.E.Bachに引き取られました。
しかし、4年後(19歳?)には、密かにイタリア留学をして著名なマルティーニの下で研鑽を積み、1760年(25歳??)から1762年までミラノ大聖堂オルガニストを務め、ミサ曲やレクイエム、テ・デウムなどの宗教曲を作曲してイタリアでも大成功を収めました。

19世紀に入り、J.S.Bachの作品と生涯の研究が始まると、Bachの息子達をBachを祭り上げるスケープ・ゴードとして低く評価する傾向が見受けられるようになって、Bachの息子達は、その正当な評価を受ける事がなくなってしまいました。

しかし、生前は、Carl Philipp Emanuelも、Johann Christianも、父であるJ.S.Bachよりも、大きな評価を受けていた作曲家です。
よく、評論では、Johann Christianの作曲の傾向は、Mozartの作風に似ている・・・と書かれていますが、そりゃ、有り得ないよね??時代が逆さまで、Wolfgang Amadeus MozartがJohann Christian Bachに似ていた・・・つまり、影響を受けていたのですよ。
アハッ!・・・です。
Mozartの天才性の信奉者は、同時にMozartの独自性、originalityを主張します。
Mozartが偉大な作曲家である事を否定する人はいないでしょうが、もう一つの価値観の違いは、当時の作曲家にとっては、作曲、作品のoriginalityにその価値観はなかったのですよ。Haydn等やBachですら、他人の作品を自分の作品と勘違いしていたりしますからね。
Mozartも、当時の様式で作曲したに過ぎません。
つまり、J・C・BachとMozartがよく似ているのは、時代様式によるものだと言えます。
Mozartは1756年の産まれですから、年の差は、21歳になります。
Mozartの父親のLeopoldは、1719年の産まれですから、16歳違いで、Leopoldの方がJohann Christianに年が近いのかな??
勿論、様式的に似ているという事は、その奏法も同じだ・・という意味なのです。
ですから、このJ・C・BachのCembaloconcertoを使用して、当時の時代様式の演奏styleを勉強する事も出来ます。

参考までに:J・C・BachのCembaloconcerto Op.7Nr.5 Es Dur Ⅰ楽章の演奏法のlecture  

You Tubeの動画での解説です。夏休みの宿題としての自主練習のために解説ビデオを作ったのですが、帰省先の家では、Wi-fiが入らなかったので、uploadをする事が出来ませんでしたので、東京に帰ってから、(夏休みが終わってから)・・・uploadしました。
どういうこっちゃ??

J・C・Bach Cembaloconcerto Es Op.7Nr.5 Ⅰ楽章の解説のPageです。

芦塚先生のお部屋の中のlectureのPageです。この予告のPageから独立させて、新しく作成しました。




kadenzについて
また、本来の楽譜に書かれているkadenzは、ひかりちゃんにはとても、難しいので、またまた、牧野先生からの注文があったので、急遽、ひかりちゃん用にkadenzを私が作曲しました。
梨紗ちゃんが、You Tubeから書き取ったpianistの手による、なかなか上手に作曲されたkadenzもありますが、やはりproの演奏用のkadenzなので、少し難しいようなので、今回の発表会では、私のkadenzで演奏する事にします。

という事で、簡単なkadenzを作ったのですが、今回用という事ではなく、もう少しtechnicalなkadenzを作曲しました。そうしたら,You Tubeのpianistのoriginalのkadenzよりも、難しくtechnicalになってしまいました。
やっぱり、ひかりちゃんには、参考までに・・という事で、この難しい方の楽譜とYou Tubeから書き採って、間違いを訂正した譜面をpresentしたのですが、難しいkadenzの方に挑戦するそうです。
結構、高級難度なのにね~ぇ??

このCembaloconcerto Es Durという曲は、J・C・BachがPianoQuartett伴奏付きのCembaloの曲、若しくは、orchestraのconcertoとして作曲した一連の曲集の中の1曲です。
という事で、Cembaloを含む5重奏曲として、室内楽の曲としても、よく演奏されます。
しかし、どちらかというと、この曲の作曲styleは、作曲技法的にはorchestraの方が、より効果的な感じがします。
今回、ひかりちゃんのconcerto・seriesとしてselectしました。
(「今回、ひかりちゃんのconcerto・seriesとして、・・・」 という意味は、通常のピアノのensemble・curriculumの場合には、violinやcelloのように、orchestraのcurriculumのように、曲のrepertoryが豊富ではないので、先ず、室内楽のPianotrioで、(室内楽と限定して曲をselectしても、子供達が演奏出来る曲は、殆どありません。そこで、) 私の子供の唄trio集から始まって、次にKlengel、その次はMozartやHaydn、或いは、HummelのPianotrioに進み、いきなりMozartのPianoconcertoの大曲に進みます。
このcourseは、とても難しいので、比較的に初歩の段階から実際のPianoconcertoでcurriculumが出来るように、再度、時代を広げて、曲を探して、新たに研究編集し直しています。

誰も試みた事の無い事にchallengeするのは楽しいけれど、それは、難しいし、当然、お金も掛かります。
scoreが手に入ればluckyですが、手に入ったとしても、それは1冊辺り、最低でも、云万の単位です。
それをcurriculumにするために、数冊、注文して、楽譜のcheckしただけでも、それで数十万は吹っ飛びます。
そんなお金を教室が出す分けはありませんし、もし、仮に出したとしても、それを税務署が必要経費として、認める分けはないのです。
音楽教室は、公的な教育のための機関でも、大学でもないのですからね。

だから、その研究のための経費は芦塚先生の個人負担なのですよ。
趣味なのですよ!!趣味!!

こういった研究は、大学では出来ないのよね!
何故??って??
誰もやっていない事を、教育機関や研究機関、ましてや、政府が認める分けはないでしょう??
やっていない事には、価値観はないのですからね???
誰もやっていない事を、「理解しろ!」と言っても、理解する所がある訳はないでしょう??
そういう事については、誰からも理解されないのよね。
誰もが理解出来ないから、研究の価値があるのだけどね・・???
アハッ!

発表会までの、最後の練習を終わって
このJohann Christian Bachのconcertoは、古典派で使用する基本の奏法の必要最小限のTechnikが学べるので、古典派curriculumの導入の一連の曲の一つに据えるつもりでした。

しかし、譜面とは違って、何度、練習を重ねても、どうも上手く出来ない!!

この曲よりも、数倍も難しいと思われる、Stamitzや、Dittersdorfのconcertoでは、上手に演奏出来ているのに、・・なのです。
実に、不思議だ!!

確かに、schleiferのような、超速い速度での、演奏表現には、相当な慣れが必要で、一朝一夕には出来ないでしょう。

しかし、散々練習を積んで、他の曲では、問題なく出来ているspiccatoやSautille等の奏法も、J・C・Bachになった途端に弾けなくなってしまうのです。
古典派の奏法の種類も少なく、演奏も簡単なはずなのに、弾くとなると、やっぱり、出来ないので、最初は、斉藤先生に「einsatzを出して貰う」だけで何とかなるかな?・・と思ったのですが、練習をしてみると、やっぱり、それでも心もとないので、急遽、OGの人達に助っ人をお願いしました。
難しくはないのに、難しい曲・・・そんな曲も、あるんですね~ぇ??


参考までに:前回の発表会のMozartのPianoconcertoの論文と動画を載せておきます。
MozartのPianoconcertoのk.107 G Dur Ⅰ楽章の解説のPageです。参考までに:

2014年の4月の6日の発表会での、上記の曲の演奏の動画です。


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●Vivaldi violinconcerto C Dur F.Ⅰn゚31 Ⅰ楽章 violin solo 荒谷 愛(小3)

https://www.youtube.com/watch?v=ayJs6HtpCXk

・・・・・この曲は、教室では、余り頻繁には演奏された事はないのですが、一応教室の常設曲ではあります。





Vivaldi violinconcerto Op.8Nr.11 D Dur Ⅰ楽章     violin solo     七星ひかり(小5)


●Vivaldi、celloconcerto ト長調 Ⅰ楽章      cello solo 中島緋依(小6)
                                    ・
・・・新曲(教室で初めて演奏する曲)です。
下のurlをクリックするとYou Tubeへlinkします。
https://www.youtube.com/watch?v=vo3AMH-u6Pg




楽譜について
Vivaldiのこのconcertoのoriginalの手書き譜です。

この曲の楽譜、所謂、part譜は市販されていませんが、今の所は、教室でpart譜を作成する気はありません。
スコアーから、暗譜すれば良いだけなので、練習の2回目、3回目からは、暗譜をして・・の練習になります。
scoreは、昔々、イタリアのRicordi版から出版されていたようですが、今は廃版か絶版になってしまっていて、手に入れるのは難しいようです。

celloとKontrabassのpartが、超絶的に、速く、特に、指使いが難しいKontrabassにとっては、大変な技術を要求されるので、Ricordi版のscoreでは、Kontrabassのpartが、頭だけの音符を演奏するように、簡略化されています。

しかし、Vivaldiのoriginalの手書きの譜面では、慣例的に、celloとKontrabassは全く同じ動きをしますが、Kontrabassにとっては、演奏不可能な、死に物狂いのハイスピードで演奏しなければならないので、さて、発表会では、Ricordi版のように、小節の頭の音だけを拾って演奏するか?それとも、超絶技巧を承知で、originalのままに、演奏するか?・・・は、考慮中なのですが、Kontrabassを演奏する生徒達は上級生なので、彼女達に任せる事にします。




dtsd

●Dittersdorf violinconcerto G Dur Ⅱ、Ⅲ楽章      
                                     Ⅱ楽章  太田千夏 (中2)
                                     Ⅲ楽章  佐山 凛  (中1) 


・・・・・Ⅲ楽章は、Ⅰ楽章同様に、教室の常設曲なので、以前にも、何人かの生徒さん達が、演奏した事がありますが、Ⅱ楽章をprogramに載せるのは、20年振りぐらいの、随分な久しぶりな演奏になります。
上のTitleをクリックすると、Dittersdorfの論文のPageに移動します。


今回の発表会の演奏です。You Tubeへlinkします。
https://www.youtube.com/watch?v=zTvaIeTEogQ









今回は、violinの奏法でも、体の使い方を勉強しました。
OGのお姉さん達のように、自然に体を揺らす・・、左右に揺らすのではなく、上下に腰を落として演奏する、弾き方をこのⅡ楽章で学びました。violinの音が、全く変わって、重厚な音が出るようになります。
難しかったけれど、頑張って、体を動かせるようになりました。




Ⅰ楽章、Ⅲ楽章とも、演奏の技術的な水準では、Mozartの1番から3番のconcertoよりも、高い水準の曲で、色々な古典派のviolin奏法を網羅する、とてもしっかりと書かれている素晴らしい名曲です。
今回のⅡ楽章を演奏するのは、随分久しぶりなのですが、一般的には、遅いテンポの曲を演奏するのは、簡単だと思われるかもしれませんが、実際にはその逆で、orchestraの緩徐楽章を歌い込むのは、結構、色々なviolinのTechnikが必要で、高度な演奏技術を必要とする至難の業の曲なのです。

・・・という事で、春の発表会(2014年4月6日の千葉の・・)で、千聖ちゃんがHaydnのcelloconcerto DのⅡ,Ⅲ楽章を演奏しましたが、千聖ちゃんが歌い込みたいテンポ(Metronom=42~45)ぐらいのtempoだと、オーケストラの子供達の待てる限界のテンポが、Metronom=52ぐらいのtempoで、その両方のtempoのせめぎあいになってしまって、オーケストラを演奏する生徒が、指揮の指示(einsatz)を待てずに、何箇所か、指揮よりも前に、飛び出してしまいました。指揮棒の事も、弓と同じでbowといいます。

という事で、緩徐楽章の歌い込みの勉強の、やり直しという事で、このDittersdorfのⅡ楽章をselectしました。
勿論、難しいのは、orchestraの歌い込みの技術だけではなく、soloの演奏でも、歌い込みが非常に難しくなりますし、細かいヴァイオリンの演奏上の技術が色々と必要となります。





●Vivaldi violinconcerto ニ長調 Op.8Nr.2 Ⅰ楽章  violin solo 七星ひかり(小5)

・・・・・この曲は、教室の常設曲です。





歴代のヴァイオリンを学ぶ生徒が必ず演奏する曲で、かなりのhighpositionや速度の速い難しいpassage等が出てくる曲です。
themaのmelodieが順番にfugaのように入ってくる曲です。

この曲のthemaとそっくりのthemaが出て来る同じviolinconcerto F Dur という曲もあります。


●Boccherini celloconcerto B Dur Ⅰ楽章    cello solo 山本珠加(中2)

・・・・・・celloの定番の曲です。





https://www.youtube.com/watch?v=3URLPCSpZ0I

上記の文字をクリックすると、You Tubeへlinkします。

同じ定番のHaydnのconcerto等と一緒に音楽大学では、チェロ科の学生の卆試の定番の課題曲になっている超高難度の曲です。所謂、ウルトラCと言われる難曲中の難曲です。
このBoccheriniの変ロ長調のcelloconcertoと、Haydnのニ長調のcelloconcerto、Dvorakのロ短調のcelloconcertoで、所謂、三大チェロコンチェルトと言われています。

Boccheriniは、HaydnやMozartと同時代の作曲家なのですが、作風は古典的な作曲家のstyleとは全く違って、HaydnやMozartのように、sonate形式のconcertoのstyleでの作曲はしていません。

あたかも、baroque時代のの巨匠のように対位法を駆使してみたり、まるでロマン派の作曲家のように歌い込んだりして、古典派の時代区分に属さない作曲様式のために、後世の音楽学者や評論家達からは、不当に低く評価されていました。(というよりも、「・・・・います。」が正解かな??)

という事で、まだ、一般的には、適正なそれなりの評価を受けていない作曲家達の一人でもあります。

膨大な数の弦楽四重奏の伴奏で演奏するチェロの独奏曲も、殆ど知られていなくって、唯一、その中の作品では、「BoccheriniのMenuet」として、独立してPiano伴奏のviolinsoloの曲として知られているMenuetが有名ですが、原曲は、先ほどお話した、弦楽四重奏伴奏のチェロsoloの曲である、弦楽五重奏曲(チェロが2本の・・・)第11番のⅢ楽章なのです。

7月の24日の夏合宿でのBoccheriniの奏法に対しての課題を出しました。

・・・とは言っても、古典派の奏法としては、そのTechnik自体は、DittersdorfやStamitz等々の作曲家達の色々な曲で、3年前から挑戦しているのですが、その都度・・というか、その曲、その曲ではちゃんと出来るようになっても、どうしても、古典派の奏法として、時代の様式的に、演奏法を指導しているのですが、時代様式のTechnikとして捉える事が、今の子供達には難しいようですね。

それは、学校のお勉強も同じで、方法論を理解出来れば、問題を解くのは簡単なのだけど、学校の先生達自体が、課題を一個一個、その都度、新しく指導するのですよ。
数学で言う所の代数化というのは、a,b,c,が今ある仮の数字で、求める分からない数字をX,Y,Zと定義します。
その考え方がそのまま日常で生活に生かせて行かなければならないのですがね。

それは現代に活躍しているproの演奏家達でも同じなのです。
baroqueや古典派の奏法が実際に録音されて聞ける分けではないので、それを当時の論文から読み取らなければなりません。しかし、何でもない日常のチョッとした事でも、それを人に伝えようとすると難しいのですよ。
だから、どうしても、eccentricな表現になってしまう。
困った事です。

古典派の奏法がなかなか一般的に理解してもらえない、その原因は、時代考証的に古典派の奏法は、難しいのですよ。
古典派の奏法が難しいというのは、「複雑で難しい」・・というのではなく、楽器が誕生して時代がそんなに経っていないので、その奏法も内容も、primitive(プリミティーフ原始的な)で、完全な弛緩された自然なままの持ち方なので、難しいのです。
Piano等でも、「腕の力を抜いて(弛緩させて)、しっかりと鍵盤を底まで弾きなさい(touchしなさい)!」という先生が日本にはよくいますが、それは医学的(生理学的)には不可能なことなのです。
そんな事が出来たら、マスコミに売るか、医学会で発表するか?でしょうね???

(以下は、You Tubeのuploadが上手く出来なかった、という事に対しての愚痴です。飛ばし読みをしてください。)

・・・という事で、古典派の奏法を理解して貰うには、実際に音を聞いて、その音の表現を、理解し、記憶し、把握しなければならないのですが、内容のlectureとしては、小、中学生達にとっては、結構、難しい内容なので、その理解を手助けするために、実際のlectureを、生音でYou Tubeに、uploadして、何時でも、自宅で練習する時に、参考に出来るようにしようと思い立ったのですが、1時間半のlectureを、そのままuploadするという事は、You Tube的には、重過ぎるのか、3回、4回も、uploadに挑戦したのに、何度試みても、You Tubeへのuploadの作業までは出来るのですが、その次の公開の作業で失敗してしまいました。

その一回毎の作業は、何と、3時間,4時間と、膨大な時間が掛かってしまい、2日掛り、3日掛りの作業になってしまいました。
という事で、合宿のBoccheriniのlectureの風景の総てuploadするのは諦めて、短くcompactにtrimmingをして、何とか50分にしたのですが、やはりそれでも、同じ状態になってしまって、上手く公開は出来せんでした。
「夏休み明けの初lessonの動画」は同じ状態でも、3回目には、なんとかYou Tubeに公開する事が出来たのですが、全く同じ作業をしていて、同じ時間にして同じ拡張子を使用しているのに、うまくいかないのです。
Boccheriniのcelloconcertoの修正だけで、二日掛りの大作業になってしまいました。
それでも、上手くいかないのです。困った。
今日も同じ動画を3回、4回とuploadして、(uploadまでは問題なく出来るのですよ。出来ないのはその次の最後の公開してビデオ映像を見れるようにする作業なのです。)じっと、映像がYou Tubeにuploadされるのを4時間も5時間もただ、闇雲に待ちます。
でも、全く同じtimingですんなりと上手く行く時もあるのだから、困ったものです。
時間も、upしている日も同じなのに、下の動画は上手くupload出来たのに、7月の24日の分だけが上手く行かない・・というのは、実に情緒的感情的で理解に苦しみます。
仕方がないので、次には拡張子を変えて、mp4から、mediaplayerの拡張子でuploadしてみます。
兎に角、動画は、無駄な時間が掛かって、忍耐力のtestみたいなものです。
何とか、拡張子を変えたらuploadと公開が出来たのですが、超、ショック!!ショック!!
trimmingをする時に、時短のために、映像の速度を上げて作業をしたのですが、終了した後、自動的に早回しの速度が戻るのではなく、手動で元の速度に戻さなければならなかった(・・当たり前か??)のですが、てっきり、自動的に元の速度に戻るとばかり思い込んでしまって、そのままmediaplayerの拡張子で保存してしまいました。
upload出来た画像をcheckしたら、なんと、なん~と・・!!!ショック!!、ショック!!chapter、chapterで映像、勿論、音声も速くなってしまっています。
速聞きも勉強になって良いのかな??
速読法というのも、2,300万で売っているし・・!と思ったのですが、アハッ!、そうは、行かないよね??
速度だけではなく、pitchも上がってしまっているしね・・???

・・・という事で、元の動画を手直しするのは簡単なのですが、それをuploadするのに、また一日掛りです。
それからホームページビルダーを立ち上げて・・・・、云々、云々・・・
やってらんないよね~~!!   (;´Д`)もんだ


8月17日の夏休み明けの初練習です。
夏休みボケしている子はいないかな~??
夏休みの初練習は、病気で休んでいる生徒がいたり、***で集まりが悪くって、いつものように、memberが揃わないpartがあって、何時もの事なのですが練習が難しいのですよ。
juniorphilのように、それぞれのpartが何人もいたら、それなりに練習になるのかもしれないけれど、教室のorchestraは昔からそれぞれのpartが1Pult(2人)か多くても、2Pult(4人)の編成だから、一人でも休むとpart自体がいなくなってしまって、まるで室内楽のようなものなのですよ。
しかし、一般のamateurorchestraも、普段の練習の集まりはそんなものなのよね。
巷の音楽教室の宿命なのかな??
哀号!!




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●Carl Stamitz violaconcerto D Dur Ⅱ、Ⅲ楽章   viola solo 本田梨紗(高2)


・・・・・・・Ⅰ楽章はproのorchestraで、viola奏者を選抜するための課題曲でもありました。





https://www.youtube.com/watch?v=5se_gVgBGwc

上記の文字をクリックするとYou Tubeの演奏にlinkします。

このviolaconcertoは色々なviolaのconcertoの中で、一番よく知られた名曲です。
有名なⅠ楽章に比べて、Ⅱ,Ⅲ楽章は、あまり演奏される事は少ないようですが、今回は、緩徐楽章を指揮に従って演奏する・・というthemaなので、programにupしました。
古典派の緩徐楽章の曲(melodie)を歌い込むという事は、ロマン派や、近現代のmelodieを歌い込む時とは別の、技術的な難しさがあります。
それは、時代考証的な弦楽器のTechnikなのですが、知らなきゃあそれ迄・・・、ですがね。
Cembaloという楽器は、何とか40年近く掛かって、本当の音やmechanicが再現されて来たので、本当のCembaloの弾き方もだんだん音楽家達にも理解されるようになってきたのですが、古典派のメインの楽器であるforte-pianoという楽器は未だ、復元作業の黎明期に過ぎません。極めて希に、forte-pianoを演奏出来る演奏者がいたり、ちゃんとした当時の音が再現されるforte-pianoが作られたりしているようですが、一般的に私達がその楽器を演奏したり、直接生の音を聴いたり出来るのは、未だ40年先のお話です。
そうしたら、本当のMozartやHaydnの音を私達も聴く事が出来るのでしょうが、それは今の子供達のお話であって、私には無理な話ですね。
残念!!アハッ!


そういったチョッとmaniacな話はさて置いて、このStamitzのⅡ楽章は、古典派のOperaの中のkavatinaかAriaのように、美しいmelodieです。
古典派のAgogikを忠実に守りながら、melodieを滑らかに歌っていくという相反するTechnikを駆使しなければならないという、とんでもない難しさがあります。古典派のAgogikを忠実に守ろうとすると、無機質で味気ないEtude風の日本のacademismのような演奏になってしまうし、melodieを感情的に歌い込んでしまうと、ロマン派のような、最悪の場合には演歌のような演奏になってしまって、とても古典派の時代の音楽には聞こえません。
古典派の約束事をキチンと守った上で、しかも端正な美しいmelodieを、OperaのAriaのように歌い込まなければならないのです。
いゃ~~!こりゃ、大変だ!!





●Barber adagio ・・・・原曲は弦楽四重奏曲 Op.11 b mollの第二楽章です。

https://www.youtube.com/watch?v=TI4I6-QFJPM




それをstringsorchestraに作曲家自ら編曲したものです。色々な映画の名シーンに使われた、悲劇的な旋律でよく知られています。特にプラトーンやエレファントマンの中のBGMとして知られています。
・・・・という話を譜面を渡す時に、生徒達にしたのですが、生徒達の反応は、「プラトーン???」 (メ・ん・)?  「エレファントマン??」 (’◇’)  「・・・????」  《゚Д゚》   ・・・でした。
映画のストーリーがないままに、悲劇的なシーンに使われた・・・てな話をしたのですが、白けたね。

・・・だって、悲劇的・・って意味すら分からないのだからね。

「pathetic」って、「悲しい」・・という意味では、ないのだよ!?

私の影響で、やっと近頃、「鬱」って意味が少し分かるようにはなって来たのだけどね。
人生がバラ色で、箸が転んでも笑う年頃じゃあ、Barberは無理か???

この曲は、以前は、今の生徒達のず~と、ず~っと昔々に、先輩諸氏達が(同じ年頃の頃に)教室の常設曲として、よく演奏会のrepertoryにしていた曲なのですが、今のグループで、これまでも何度か挑戦したのですが、難し過ぎて、練習が、却下されて来た曲です。

今回は、久しぶりの、何度目かの、再挑戦です。




後、数曲が、今回の発表会の候補に上がった曲があったのですが、発表会当日の演奏時間の関係で、今の所は、割愛されています。


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solo program

芦塚陽二作曲 ボアーユの城(先生と一緒に)                Piano連弾   服部瑞季(5歳)



William Henry Squire・・・・・・夕暮れ                       cello solo   澤田桃迦(5歳)




Couperin Menuet D                                Piano solo   澤田桃迦(5歳)





Oskar Rieding  concerto Op.34 ト長調Ⅲ楽章                violin solo   萩本美音(6歳)




Oskar Rieding  violin concertino Op.25 G Dur Ⅰ楽章         violin solo    古川 紗來(小2)




Georg Eduard Goltermann cello concerto 第5番 Op.76 d moll Ⅲ楽章  cello solo  森 真雅(小2)



František Alois Drdla concertino Op.225 a moll Ⅰ楽章          violin solo    荒谷 愛(小3)







Victor Antoine Édouard Lalo celloconcerto d moll 1楽章    cello solo  山本珠加(中2)




Robert Alexander Schumann celloconcerto Op.129 a moll Ⅲ楽章 cello solo  清水千聖(中3)


千聖ちゃんと伴奏の美帆ちゃんは、二人共受験年次です。rotation的には音楽と受験の勉強を両立させる事は、大変難しかった(・・あれ??過去形ではなく、現在進行中ですね。)・・と思うのですが、頑張って、Niveauをkeepさせているのは、さすがだと、感心しています。・・・お世辞ではなくってね。



Chopin Ballade 第1番 Op.23 g moll                Piano solo   遠藤美帆(中3)   



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室内楽program

ジュナード   スコットランドの二重奏                         violin 萩本美音(6歳)
                                                 cello  澤田桃迦(5歳)  




●Dvorak Dumky Ⅰ楽章・・・・・・・Pianoを含む室内楽の曲として、教室のcurriculumでは定番のPianotrioの曲です。
名曲として一般的にもよく知られていて、Dvorakの室内楽でよく見受けられるように、celloのsoloで、曲が開始されます。
Pianotrioとしても、最も有名なドボルジャークの名作です。




●Mendelssohn Pianotrio 二短調 Op.49 Ⅳ楽章finale・・・・・・・智子ちゃん本人の希望の曲です。
Mendelssohnの有名なPianotrioの最終楽章です。



https://www.youtube.com/watch?v=T-3ckh4TGYM

Ⅰ楽章とⅡ楽章は、結構、よく演奏されていて、聞く機会も多いのですが、Ⅳ楽章は華やかなのですが、余り聞く機会は少ないようです。
Schumann等のドイツの作曲家のお得意のドイツ風のrhythmが使用されています。

●Haydn 弦楽四重奏「5度」 1楽章



Haydnの作品の中でも大変劇的な、Appassionatoでenergischな作品です。
室内楽としても、大変ensembleのTechnikを要する演奏技術の難しい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=OuegohjQZ-g



baroque楽器による演奏

Pachelbel triosonate ホ短調 全楽章




https://www.youtube.com/watch?v=f71inWF09nM




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反省会 4月13日(日)花園教室

発表会が終わると、次の週の日曜日は、発表会のスタッフの反省会をします。
発表会で牧野先生が「来週は朝の*時から、反省会だよ!」と言ったら、「やった~!お食事会だ!」と言っていた生徒がいましたが、いや~あ??お食事会ではなくって、反省会ですよ~ォ!??
発表会のスタッフは、5年生以上の発表会の参加者です。

勿論、徐々に、難しい部署の担当が出来るように、役割が分担されます。
そして、綿密にお姉さんお兄さん達から指示があり、練習をします。そして発表会・・・です。
さあ~??上手く動けたかな??
それぞれの担当の部署の反省点や、改良点を報告します。

反省会での大切なpointは、反省ではなく、悪かった点と良かった点の両方を言える事です。
日本の反省会は、ともすれば、悪い点だけを言って終わる事がよくあるからです。
大切な事は、反省は出来ても、それをどうすれば改善させる事が出来るのか??そこのapproachが大切です。
反省だけなら、猿でも出来る・・かな??

前回の反省会で、「上手は、舞台のセッティングをする男の子の人数が足りなくなって、大変だった!」と言った、反省(??)が出たので、今回の発表会のprogramの構成は、上手のセッティングの負担を減らすように、発表会の進行のプログラミングをしました。






議事録は、その場で、パソコンに直接入力しますが、プロジェクターが教室にはないので、お友達の発表を、ホワイトボードにも書いています。
ホワイトボード上にまとめられた内容ですが、中々よくまとめて書けていると思います。
勿論、話はどんどん進むので、消しながら、書き加えていきます。
反省点をみんなの前で発表するのも、一回毎に、上手になって行きます。
各自の都合で、反省会に来れない生徒はmailで教室にコメントを送って来ます。それを、反省会の進行係が読み上げます。
今回は四日市の結子ちゃんが、テレビ電話で、反省会に参加しました。



パソコンの役割は本来的には、ラインやネットを見るため、ゲームをするためのものではありません。
それなら、今ならば、スマホやタブレットで十分だからです。

日本のパソコンは、そういった必要のないゲームのソフト等が大量に入っているので、それで割高になっています。
海外のパソコンは、必要な機能やソフトを選んで、放り込むタイプが多いので、その分パソコンの動作が軽くなるし、金額も低くなります。

今では、小学校でもパソコンの使い方を教える学校が増えて来ていますが、折角教えるワードにしても、Excel にしても、そのソフトの基本的な一番大切な操作法や、ピアノの正しい指使いにあたるホーム・ポジションの指導、パソコンを使用する上でとても大切で便利なショート・カット等を教えないので、パソコンをちゃんと使いこなす事が出来なくって、結果、パソコンが、mailやゲームの道具になってしまいます。
音楽を勉強する上で、とても大切なソフトである楽譜を書くソフトであるfinaleの使いこなすにも、ショート・カットは共通する大切な入力法であります。

という事で、室内楽やオケ練習の合間にでも、パソコンのhow-toを勉強させようと、以前は、専科生には、パソコンの入力を手伝わせていましたが、今回は、それを少し広げて、年齢の低い生徒達にも、パソコンのhow-toの勉強をさせてみました。

でも、先ずこの年齢は、ローマ字入力が定かでない年齢だったよね??
「ディアベリのディ・・ってどう打つの?」の世界だよね・・・アハッ!












芦塚先生は、35歳を過ぎるまでは、パソコンはおろか、未だワープロすら無い時代に生きて来ました。
芦塚先生が35歳を過ぎた頃、(1行だけ、それも10文字か20文字ぐらいが黒い白黒の画面で表示されるのがやっとの)初めて家庭用のワープロが発売されたのですよ。

しかも、芦塚先生が、小、中学生の時に学校で習ったローマ字は、文部省の方針で、ヘボン式とかいうローマ字の書き方で、そのローマ字とパソコンのローマ字の書き方は全く違うので、習ったままでのローマ字では、ワープロやパソコンのローマ字変換は出来ないのですよ。

だから、芦塚先生は、ローマ字の書き方を最初から覚え直ししなければなりませんでした。
芦塚先生に限らず、芦塚先生の年齢、所謂、団塊の世代の人達は、皆そういうトラブルに付きまとわれています。
中、後年の人達が、携帯やパソコンを嫌いという、携帯すら持たない団塊の世代の人達のネックになっているようです。
中、高年世代の人達がパソコンを毛嫌いする事のネックになっているのが、この何でもないローマ字変換なのです。
最初から、パソコンのローマ字変換で覚えると楽だよね。

教室の子供達は、世間一般の子供達とは違って、スマホや携帯をめんどくさがって、嫌いな子も多いようですが、一般では、「やはり周りが持っているから・・」という理由で、携帯の危険性を知りながらでも、子供がスマホが欲しいと懇願されて、諦めて持たせてしまう親も多いようです。

しかし、スマホや携帯も、単なる道具にしか過ぎません。
正しい使い方を覚えると、それはそれなりに、良い道具になります。

日本の社会では、何の場合でも、その道具で大問題が起こると、その問題の原因を全て道具の性にして、根本的な問題には触れようとはしないで、その道具の使用自体を禁止して、問題に蓋をしてしまいます。
「危ないから・・」という理由で、包丁を持たせる事をしないと、料理も覚えられないし、カッターを使いこなせないと、鉛筆も削れなくなってしまいます。
そういった事勿れ主義の危険の回避方は、ヨーロッパ社会では考えられない事です。

包丁をどのように持ったら、怪我をしないか?それを先に指導すれば、良いのに、そこの所には触れようとはしないのです。

同様に、携帯で何をしたら、良くないか、どう使えば利便性があるか・・・をちゃんと指導すれば、子供達がラインや、web等で、犯罪に巻き込まれる事はありません。

同様に、この世代から、遊びとしてのパソコンではなく、仕事道具としてのパソコン、勉強としてのパソコンを使いこなせるようになると、パソコンがゲームの道具になる事はありません。
ゲームとしてのパソコン操作は覚えても、ローマ字入力の仕方を覚えなければ、パソコンの勉強は始まりません。
でも、ローマ字変換を覚える時にホーム・ポジションを覚えれば、一石二鳥ですよね。
パソコンのホーム・ポジションは非常に難しいとされています。
でも、それは、メトードの問題です。
芦塚先生は、必要最低限の約束を守れば、普通に入力をしているだけで、ホーム・ポジションが出来るようになるメトードを作っています。
参考までに:「芦塚先生のパソコン教室」




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発表会でお手伝い頂いた保護者の方達の、慰労会も同じ日にあります。こちらはワイン・パーティーなのですが、体力の限界なので、次からは簡単に子供達と合同でサンドイッチぐらいの軽食でやりたいと思っています。

子供達の定番のレシピは、なんといっても鳥の唐揚げです。
それにふわふわ卵のオムライスですかね??

後は、食後のスイーツとフルーツポンチかな??





今回のケーキです。勿論、切るのも自分たちで、「生クリーム?」「いちごのソース?」「それとも・・・?」










今回はお手伝いを頂いたお父様、お母様達の「打ち上げ」の参加が少なかったので、料理を作るお手伝いしてくれた生徒達もお母様達と一緒にお食事をしました。
大人のレシピはワインのツマミのオードブル系が多いようですね。
これも幾つかの定番メニューがあります。











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楽譜渡しと初見大会 4月20日(日)花園教室
次の週の日曜日には、新しい曲の譜面渡しとその曲のイメージがどんな曲なのか・・お姉さんお兄さん達が所見で模範演奏してくれます。
教室で演奏している曲は殆どの曲がCD等では出ていないし、出版されていない曲も多くあるからです。

ここで、先程の「チョイと置いといて」に戻ります。発表会が終わるまでには、次のメンバーの申し込みが終了していないといけないのですが、そこは、学校との兼ね合いや都合でなかなか申し込みが集まってきません。
申し込みが全て揃ってから、メンバーの人数が出るので、そこからメンバーや出演する生徒のlevelに合わせた曲のlevelやconceptに合った曲を選曲して、「曲決め」が始まります。
その生徒に応じての次回や次次回の曲決めには、日本版で曲が見つかる事は少ないので、楽譜が出版されている場合には海外発注をして、曲を手に入れます。海外発注して、曲が手に入る迄には、基本的には、3,4ヶ月は掛かります。また、多くの曲の場合には、曲がない場合が多いし、また絶版のケースも多いので、仕方がないので、教室で先生達が作成したりする事もよくあります。
今回のモカちゃんや、ひよりちゃんのチェロコンチェルトも、そういった、手に入らない曲なので、芦塚先生が海外の図書館に大切に保管されているVivaldiの直筆の譜面のコピー(所謂、facsimileといいます。)を手に入れて、その直筆から、子供達がパソコンで入力をして、楽譜を作りあげます。勿論、チェンバロのパートは即興演奏で演奏しなければならないので、楽譜は書かれていません。もし書かれたチェンバロのための楽譜があったとしても、それはヴィヴァルディが作曲したのもではなく、後世の音楽学者の人達の手によって書かれたもので、色々と問題も多いのです。
という事で、チェンバロのパートの作曲は、何時も芦塚先生にお願いしています。



という事で、「楽譜渡し大会」でお姉さん達に演奏して貰う曲の楽譜は、前日に斉藤先生が徹夜でpartをコピーしたり、楽譜を揃えたりして、教室に持って来ます。
という事で、その場で渡された全くの初見演奏です。
オーケストラや室内楽の曲なので、CDなどが出ているケースは少ないのですが、仮にCDが出ていたとしても、子供達へのインパクトは、お姉さん達の模範演奏に勝るものはありません。

身近なお姉さん達が、自分の曲を演奏してくれるのは、感激です。


























お姉さん達が、ケーキや飲み物の準備をしている間に、表の公園で、しばし、新しいお友達と一緒に遊びます。
子供達の世話係のお姉さん達が、一緒に遊んでくれました。
でも、それを普通のお姉さん達がやると、そう簡単ではないのですよ。
今の子供達は放っとくと、一人でどっか行っちゃうもんね。
なかなか纏められない・・というか、子供達が言う事を聞いてくれない。
つまり、集団で纏めていくには、それ相応の技術が必要なのですよ。
















オケの生徒達は、年下の子供達を何気なくまとめているのだけど、それは普通はそうはいかないのよね。
オーケストラや室内楽で、慣れているからなんだけどねぇ~?集団を引っ張っていくリーダーシップとでも、いうのかな?













初見の合わせは、お姉さん達、上級生だけではありません。
未だ、楽器を始めて間もない小さな子供達も、次の発表会の全体合奏の曲を、所見でみんなと一緒に練習しました。
ヴァイオリンやピアノ等の楽器を習い始めたばかりなので、初見はとても大変だけど、なにせ、初見大会だからね。
お姉さん達と一緒だと緊張するなあ??



















最後は、ケーキタイムです。
おかわりもあるよ。
でも、食べ過ぎはだめだよ!!







































年少さん達の部が終わったら、上級生の初見大会です。新曲を初見で演奏して、その曲のイメージを掴みます。
上級生の初見大会は、出来上がりの状態を想定して所見をするので、in tempoで演奏します。
PianoconcertoのsoloPianoを初見で演奏するのは、至難の技ですよ。
参考までに:「初見の練習風景」

本当は、芦塚先生に1曲毎の、one point adviceを貰いたかったのですが、今回は通り1篇ずつ弾くだけで時間いっぱいでした。
前回の発表会の反省点と、今回の全体的な目的とのお話がありました。
とてもとても、大切な注意事項は、今まで習ってきた上に、次の曲の課題が出て来る・・という事を芦塚先生に注意されました。Stamitzで、或いはHoffmeisterで学んだ古典派の奏法をそのまま、Boccheriniのcelloconcertoでもそのまま、使わないといけない・・・・、先ずはその、古典派の奏法で演奏しなければならない場所をscoreでcheckする所から始まります。
楽曲分析の課題です。

本当はここで、今日のイベントは終了なのでしょうが、楽典のlectureの回数が足りないので、「曲決め」大会の後で、何と、楽典の勉強になってしまいました。






芦塚先生の提案で、梨紗ちゃんの音楽理論のレッスンの時に、勘違いをして間違えてしまった所の問題を、楽典の皆にも出題して見ました。

さあ、大変です。

アルト譜表で書かれたドの音とファの音を異名同音で3度にするには??という出題です。
頭の体操のアハ問題で、頭の中で考えていると結構混乱して来る問題です。

それから、その応用問題・・・

結構、みんなも混乱して、分からなくなっていましたよ。

楽典の時間の半分ぐらいがそれで終わってしまったのかな??











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