お子様に音楽を学ばせているお父様、お母様にとっては、発表会で子供達と一緒に共演出来たらとても素敵ですよね。しかも、子供の演奏するオーケストラと協演出来たらこの上ない喜びですよね。という事で、ピアノの弾ける保護者の方は、連弾という事で、発表会で子供さんとの共演をします。しかし、弦楽器の場合には、特に弦楽器ソロの場合には、そういった機会はあまりありません。
しかし、逆に弦樂オーケストラの場合には、オリジナルの有名な曲でも、簡単に子供達の伴奏で一緒に歌える曲があります。但し、そういった曲は沢山あるわけではありませんが、その数少ないオリジナルの曲の中でも、特に有名な曲であるアベ・ベルム・コルプスは、教室を開設した当初から、子供達のオーケストラバックにお母様、お父様達と演奏され続けてきた、とても美しい曲です。
この曲のもう一つの特徴は、モーツアルトの曲にしては、めづらしく音符が比較的に簡単に書かれているので、ヴァイオリンやチェロを習い始めて、比較的に短期間で演奏出来る曲なのです。ですから、やっとオケに入ったばかりの生徒達も多く参加することが出来ます。

本来ならば、教室に何回か、通って練習をしていただくべきなのでしょうが、日頃、忙しいお母様、お父様達にとっては、日程を合わせるのはとても難しいという事で、教室では、この曲の合唱パートを自宅で,何度も練習が出来るように、練習用のCDを製作しました。ですから、子供達と会場を借りての伴奏合せは、1、2回で済むように、各自が自宅でCDに合わせて練習する事になっています。





弦楽器の場合には、演奏会の直前に弦が切れるといった弦のトラブルは結構つきもので、けしてめづらしい事ではありません。
それは、主に、会場の空調のために温度や湿度が急激に、上がったりして、弦が切れたり、伸びてしまったりという不都合が起きて、弦を交換しなければならなくなったりします。
弦楽器にとっては、弦が古くなったりして、弦が切れてしまうのは、宿命なので、プロは弦のコンディションを常にcheckして、弦が切れるかもしれない、と感じたら早めに弦を変えてしまいます。弦が切れるということでなくっても、弦が伸び切ってしまったり、音が悪くなったり、はたまた不良品の弦であったり、と弦のトラブルは演奏家にとってはつきものの事なのです。
今回の花梨ちゃんの場合には、弦自体が原因ではなく、ペグ(糸巻き)が空気の乾燥で緩んでしまったのが原因で、舞台での演奏中に、突然、弦のpitchが狂って(下がって)しまいました。
通常の場合、オーケストラの場合には、コンサート・マスターの弦が狂ったりした場合には、次の人の楽器を代わりに弾いて、その次の人がまた、次の人の楽器を・・・、とか申し送りのようなやり方で演奏を続けます。しかし、オーケストラでも、狂った楽器がソリストの楽器の場合には、そういった事は出来ませんので、演奏を中断して、演奏をやり直しする事になります。
しかし、今回、花梨ちゃんは、指でpitchの補正をしながら(狂った弦の音を指で調節したり、開放弦の音を指で弾いたりして)演奏しています。
本人はそのトラブルについては、何も言っていないし、周りの人達も気付いていませんが、実はそういった補正して演奏する事はプロでも、あまりやらない超絶技巧の演奏です。
教室としても、トラブルの対処は色々と常日頃、指導してはいるのですが、そういったトラブルまでは指導する事は現実的に出来ません。あくまでも、花梨ちゃんの本人の咄嗟の対応です。
「あれ??いつもの花梨ちゃんにしては、音程が・・・?」
いやぁ〜、これは凄い!
こういった、弦楽器独特のトラブルの対応は、言葉で幾ら説明しても、理解してもらうのはなかなか難しいので、実際の秋のコンサートの演奏風景をホームページにupしてみました。
教室の姿勢としては、発表会はどちらかというと、対外出演とは違って、よりプライベートなコンサートなので、基本的にはYou Tubeのような、一般公開のサイトにupするのは、控えて参りましたが、ソロを演奏している花梨ちゃんも、対外出演のメンバーなので今回は例外的にホームページにupする事にしました。文字だけでは、音楽上の演奏の事を説明するのは難しいということです。

参考までにaddressを載せて起きます。:

http://www.youtube.com/watch?v=OgdOCeoQ3dI
 ↑ここをクリックすると、U-チューブのサイトに移動します。
鈴木花梨8歳 Vivaldi violinconcerto Op.Nr.11 D Dur T楽章


清水千聖ちゃんです。今回はBoccheriniのcello concertoに挑戦しました。
チェリストを目指す音楽大学の学生達にとっては、Haydnに続いての最高難度の曲になります。

音大生にとっての憧れの曲です。

2007年1月7日ゲート・シティ大崎の対外出演、以来、芦塚先生の体調の関係で休止していた対外出演を、生徒、保護者の方からの希望もあって、今年は久しぶりに再開しました。
対外出演に出演する人は、基本的には希望参加です。
但し、教室の発表会とは違って、あくまで対外出演なので、練習を休まない、練習についてこれるという二つの条件付です。
と言う事で、今年の八千代の対外出演に出演した人達は1年間で、5回以上の演奏の場を踏むことになります。
10月だけでも、発表会と対外出演の2回の出演になります。1年間にこなす曲数だけでも、プロ並みの凄い曲数になりますよね。

大人の方の発表会は、基本的には子供の発表会とは別の日に、やっています。
今回も、年明けの1月の9日にターフェル・ムジーク(食卓の音楽)というタイトルで、大人の会(音人の会)を開催します。
そちらは、飲み会を兼ねているので、原則は未成年は出演出来ません。(原則というのは、例外がいつもあるということなのですが・・・)
年に一回のターフェル・ムジークだけでは、勉強のインターバルが長期間になってしまって、間が開きすぎるので、子供の発表会に便乗して、大人の部を作っていますが、どうしても発表会では、子供達の影になってしまいます。
しかし、大人の方も、マイペースですが、確実に技術の向上をしています。
今回の発表会では、そういった今までの積み上げの成果が、はっきりと目に見えるような、素晴らしい演奏でした。大人の人達が、忙しい日常の中から、自分の趣味を持ち続けていけると言う事は、実に素晴らしい事ですよね。

毎回、チェンバロを教室から運んで、バロック音楽の演奏をします。発表会で、ここまでする教室は珍しい・・・、と言ったら芦塚先生から、「そりゃそうでしょうよ!子供にチェンバロの奏法を教えている教室はないでしょう!チェンバロを持っている教室自体がないのだから。」
音楽大学は兎も角としても、プロを指導しているプロのチェンバリストのlessonは例外としても、巷の音楽教室だけではなく、県や市単位の音楽の専門学校ですら、チェンバロを持っている所は非常に少ないのだからね。
芦塚音楽研究所には、芦塚先生の個人所有の2段鍵盤の大型コンサート・チェンバロを始めとして、1段の特注のルッカース・モデルのチェンバロや小型のスピネットが2台と、芦塚先生の設計による、ポジティーフ・パイプ・オルガンまであるのだから・・。

さて、チェンバロの奏法や通奏低音を演奏している生徒達は、とても良く頑張っているから、そろそろチェンバロのチュウニング(tuning)法や、即興演奏の仕方やornament奏法を教えてあげようなね〜え??平均律のtuningの他に、純正調のtuningだけでも、オーソドックなtuningで8種類はあるのだよ。その他にも色々ある事はあるけれど、まあ、そこまではねえ??