皆さんとても上手なのでうちの子なんかとても・・・

発表会を見に来た方が、うちの教室の上手なこの演奏を聞くと、「きっとあの教室はスパルタ教育で、毎日たたかれながら泣きながら何時間も練習しているに違いない。」なんて思ってしまう方もいますが、そんなことは全然ありません。音楽が好きになるカリキュラムがあり、好きになると子供は勝手に上達していきます。(楽しくかつ上達するというのは指導者にとって一番難しいことですが。)それを可能にしたのが芦塚メトードなんです。

子供が先生を好きになったとしてもそこに教える内容がなければ子供は育ちません。また、優秀な音大を卒業した熱心な先生で、教える内容があったとしても、そこにカリキュラムがなければ子供を押しつぶしてしまいます。

他の教室から来た生徒さんを立て直すときには、全く教える内容がなくて上達が止まっていた生徒の方が、音楽が好きな分だけ比較的楽に伸ばすことが出来ます。厳しく教わって音楽が嫌いになってしまった生徒の場合には、好きにさせるところから子供の気持ちを立て直していかなければなりません。時間はかかりますが、先生が粘り強く指導し、音楽の楽しさを知り、立ち直った生徒さんもたくさんいます。

親御さんの中には、「うちの子には厳しいレッスンをしてほしい」という人もいます。日本人がよく誤解しがちなのは、人あたりが厳しいということを、内容が厳しいということと勘違いしてしまうということです。

小学5年生の女の子を芦塚先生が指導しているのを見たよその教室の先生が、レッスンの内容が非常に厳しかったので、その子に「芦塚先生って超厳しくない?」と聞いたことがあります。ところがその子は、「ううん。芦塚先生はとってもやさしいよ。」とこたえました。内容が難しく厳しいものであったとしても、人あたりが優しかったり、教え方が優しければ、子供は「簡単だ」と思うのです。逆に内容が簡単でもガミガミと教えれば子供は「難しい」と思ってしまいます。

子供が楽しく遊びながらも上達する秘訣はそういうところにあるのです。

中には、全然練習をしないと音楽ができないのでは?と心配される親御さんもいらっしゃいますが、全くご心配には及びません。仮に全く練習しなかったとしても、継続は力なりという言葉の通り、上達の勾配がゆるやかなだけで、それなりに確実に上達します。