うちの子はちっとも練習しないのですが・・・・

練習をしないということには必ず理由があります。一概にお子様がさぼっていると決めつけてしまうのはかわいそうです。一人一人様々な理由があります。

芦塚先生が昔、子供たちに練習しなかった理由をアンケートをとったことがあります。その結果は次のようなものでした。

  1. 練習しているときにお母さんに口出しされる(小学校高学年以上)
  2. 友達が遊びに誘いにくるのを断れない
  3. テレビがピアノと同じ部屋にある
  4. 忘れていた
  5. 練習の仕方がわからなかった(他の教室の生徒さんの場合)
子供が落ち着いて、勉強や練習などに集中できるということは、そんなに難しいことではありません。
お母様方のほんの少しの御協力があればよいのです。それぞれの問題にそれぞれ最良の解決法がありますが、年齢や進度によって(ステップによって)解決法は全く異なります。A君に上手く行った解決法がB子ちゃんにそのまま使える訳ではありません。
例えば4番の「忘れていた。」ということですが、親が「練習の時間でしょう!?」と注意すればよいようにも考えがちですが、そんなに単純なものではありません。私達の教室では、「練習を忘れた。」という子供はあまり見受けませんが、それは逆に練習することを教室が(親が)子供に強制していないからなのです。一番良くないことは、子供が練習を「忘れた。」という理由に(潜在意識的に)「練習をしたくない。」という気持ちが入っている場合です。よその教室ですっかり音楽が嫌いになって、「何とかして欲しい。」ということで教室を尋ねてこられるケースの場合には、殆んどがこの例に当てはまります。その場合には、何故、何処で、音楽を嫌いになったかを調べる事から、レッスンがスタートします。
また、年齢が低い場合には、家庭の生活のリズムをお母様にお聴きします。「躾としての音楽の練習」のお話をして家庭での親の正しい役割についてご説明いたします。そのようにケース バイ ケースとして、一つ一つの問題解決に臨んで行くわけです。