多くの音楽教室では、2歳〜3歳では個人レッスンは無理で、リトミックなどの体を動かす集団レッスンか、個人レッスンだとしても、楽器の演奏を学ぶものではなく、曲に合わせてリズム打ちをするなどの感覚的に音に触れ合うことに留まってしまうようです。「子供はピアノの前に座ってじっとしていられない。」という前提なのです。この教室では2歳の子でも個人レッスンを楽しく受けています。ピアノなら1本指で引く段階で、先生の伴奏に合わせて連弾をします。弦楽器の場合には、開放弦で弾ける1つの音だけで先生にピアノなどで伴奏してもらいます。そうやって楽しみながら上達していきます。
早期教育にはしっかりしたカリキュラムと指導する先生の技術が必要となります。また、二歳児や三歳児では年齢だけでなく個々の性格や成長の度合いによって何が教えられるかを見極めなければなりません。一概に三歳だからこういうふうに教育する、と言うようにはいかないのです。私達の教室では現在二歳児のお子様もいますが、三歳ぐらいから習い始めるのが一般的ではないのかなと思っています。
この時期に学べる事は、何があるのか?実は日本の諺に「三つ子の魂、百まで」という諺があるように、二歳、三歳と脳の細胞が爆発的に増えていく時期なのです。練習の習慣や、頭脳開発、身体的な能力(音楽の場合指の動きなど)その他いろいろな能力を、着実にしかも楽に身に付けていくには、三歳くらいから始めることがベストだと言えます。よく知られていることでは、絶対音感は五歳児ぐらいまでには楽に身につくということですが、私達の教室では小学生の間でも、特に絶対音の訓練をしなくとも十分に身についています
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